この、いっけん人形にもみえる、赤い物体
じつのところ
戦闘力53万
その明確な意志をあらわす、ながく、つよく、まっすぐと聳え立つ、耳
すっとのびた背筋は、誰を前にしても決して背を向けぬというかたい決意
そっと添えられた、そのすらりとした手は、いつでも、誰にでも差し伸べるられるように空いているのだ
その細い腰で、物腰やわらかな佇まい
生命へのうれいを、たしかに受け止めている、そのうつろな瞳
すべてが、やさしさと、許しに満ちたフォルム
彼女こそが、麻呂の唯一の友達、キャンさん
昨日は、キャンさんの友達が何人か訪れ
新居でたこ焼きデスマーチ
あんがい、うまいという
夏が来た
炎天下
オレの悩み
目下、メールの速度
オレの指においついてこれない
21世紀の携帯電話
いったいなにを考えているのかと
遅すぎて漢字に変換する気もしない
オレでこれじゃあ
女子高生相手じゃ
一分も持たないだろう、NEC
今日、引っ越してきてはじめて、暇な一日というものを体験していますが
ここに一人
かなり試練
ダンジョンでいうと、99階くらい
99階になにがあるのか
誰も知らないが
一歩あるくだけで
みしらぬひとに、きりつけられるよう
ほんのすこしでもいい
抵抗しようと、無印で買った、アロマ
いちばんハイになれる、オレのにおいのオイルをくれと、店員に直訴したところ
手渡された、しあわせのかおり
なるほど
無印の店員ともなれば
百戦錬磨
ましてや、オイルコーナーといえば
誰しも、自分の求める何かのために
目的をもって足を運んでいるわけだ
そういう数多の生命をみてきた彼女だからこそ
オレを、一目みて、わかったのだ
彼女はわかっているのだ
こいつは幸薄いだろうと
しあわせのかおり
しかし、問題は、はながつまってて、よくわからないという
いつだってそうだ
今日もまた、つつからでるしろいけむりをながめながら、ようやく自分のおかしたあやまちにきづくのだった