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本当につよいやつは強さを口で説明したりはしないからな
口で説明するくらいならおれは牙をむくだろうな
おれパンチングマシンで100とか普通に出すし
-みやこひろし
 
 



田舎で頑張る若者募集・緑のふるさと協力隊
NPO法人
地球緑化センター
彼らの使命は、地球を守ること
彼らは目先の利益なんかでは動かない
Yahoo!オセロで一位になった
昇進した
100円拾った
そんな
誰かが傷つくことで得る幸福で喜んだりはしないぜ
だって、彼らがみているのは、地球益だもの
日々、若者が消えていく田舎
進行する過疎化の最前線で戦う
勇者たちなのだ
いわば、愛の、エリートなのだ
ところで、僕の友人が一人
今年の夏より
単身、白川郷という田舎へと飛び立った
彼はこれまでの25年間
やさしさとは何かということを
ただひたすらに突き詰めた、孤高の人だった
愛とは何か
やさしさとは何か
やさしいって、どういうことなんだろう
彼は悩み続け、考え続け、そしてやさしさを施し続けた男だった
主に、自分に対して・・・
甘えのエキスパート・・・!
彼の両親もまた、底なしのやさしさを持っており
その愛の実践によって
彼のやさしさに対する探求は、全面的なサポートを得ていた
そんな彼が、ある日
その優雅な生活から離れ、
自ら過酷な地へと赴くことを決断した
ひとえに、それは、やさしさとは何たるか
愛とは何たるか
人生の探求のためである
よって僕らは、彼の大きな背中を、ただ
見送ることしかできなかった
いま、彼が去ってから、もう半年が経とうとしている
彼のいない世界で退屈に弄ばれながら
空を見上げ、
考える日々
これは、そんな僕の思いがあらわれた、夢の話だ
僕の友達はいま、
観光名所の展望台で、写真を撮る仕事をしている
観光客に声を掛ける
「村をバックに写真、とりましょうか?」
笑顔と共に、用いる決め台詞だ
そしてその裏では、デジタルイチガンレフ
近代がうんだ兵器によって同じ写真を盗撮
「実は僕たちも撮っていたんですよ、あちらにあるのでよかったら買ってください」
巧妙な罠
社会がうんだ歪み
思い出の押し売り
一見、
そうとしか思えぬような仕事を、
僕の友人は、おそらくうまくやっている
彼にしかできない
彼にならできる方法で、実践しているだろう
展望台から、一望できる、村の景色を前にして
バッグから何かを取り出そうとしている
観光客の背後から、声を掛ける
「お前の選択は正しい」
彼は言う
驚いた観光客は、話しかけてくる彼が、一体何者なのか計りかねている
この寒さの中で着ているスキーウェアをみて
用意周到さを感じ取り
観光ではないとわかる
では地元民か?
いや、首に下げたトランシーバーにより、
何か、ここでやるべきことがあって、居るんだと悟る
そうして、そのやるべきことこそが
私たちに話しかけ、何かをすることなのだろうと合点し、
警戒しながら、彼に一言
「すみません、旅行中なので」
距離をおく何かを発言しようとした、先の先
「撮りますよ、とびっきりいいやつを、オレがね」
彼は、おそらくこれ以上ないタイミングで切り出す
いち観光客が、彼のプレッシャーに逆らえるはずもなく・・・
逆らう理由もなく・・・
観光客はデジカメを差し出すしか選択肢はない
そうして彼は、これ以上ないほど手を震わせながら写真を撮り
彼の震えによってもはや何をうつしているのかわからない
しかし観光客は、彼の親切に注文を言うこともできない
実に巧妙な状態へ追い込んでいくんだろう
「あれれ・・・ぶれちゃってますねぇ・・・」
口許に笑いを浮かべながら、彼は言うだろう
「でも大丈夫ですよ、お客さん」
いつのまにかお客さんと呼ばれていることに観光客が気付いた
しかし
何もできないタイミングで
「僕たちが、撮ってましたから」
「ククク・・・一枚5000円・・・」
「旅の思い出を、私たちの最高級のカメラが写真にします・・・」
観光客は言うだろう
馬鹿げてる
わざと私たちのカメラで真面目に撮らなかったんじゃないか
しかも5000円?
そんなのディズニーランドだって誰も買いやしないぞ!
この悪党め
観光客はもっともな怒りを恥ずかしげもなくだすだろう
しかし彼は言う
「さえずるな・・・!」
「若きカップルの思い出を形にしようとした私が悪党のわけがない」
「私はお二人に一生に一度の思い出という未曾有のチャンスを与えているのです」
「この中の誰も持っていない、この最強のカメラで撮った写真」
「それを月の給食費程度の額を失うくらい、この未曾有のチャンスを考えれば安いもの」
「5000円は非常にリーズナブル、良心的価格でございます」
彼の理論によって、男性は黙ってしまうだろうが
おそらく女性の方はそうもいかない
一家の財布を担っている責任は、そう簡単に崩されない
きたねぇ・・・
そんな金銭的余裕がないから、こんな辺鄙な所まで
旅行に来てるんじゃないの
とは言え、私たち二人・・・
子供も連れ添っていない二人の旅行・・・思い出の価値は無限大・・・
足元見るとはまさにこのこと
彼はそれを日々繰り返しながら時給を得ている
 
 
 
やさしさも
転じれば

自分へのやさしさは、
誰かへの
悪になってしまう・・・
自分たちのクリスマスは・・・
誰かへの
悪夢になってしまう・・・
彼はそういう、世の真理を、僕に教えてくれた
かけがえのない、人でした
彼との出逢いに感謝して、この歌を捧げます

 
 
 
 


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