こぼれる
それでベストなのか?
心臓をつかんで、問いかけろ
半端な答えを握りつぶせる距離で、
自問自答
飛び散る、赤い、欠片
幼い頃
わがままを通して
わめき散らした果てに、手に入れた小さな希望
叶えてもらう、望み
オモチャ、ジュース、ハンバーグ
約束、習い事、嘘
やさしさを、許しを、愛のある言葉を
目の前にして
こぼれる
心
やさしさから遠のく、心
もうすこしだけのやさしさがあれば
おもう、心があれば
人に無理をさせる必要もなかったのに
汚れていく、感覚
重ねて
いま、振り返ってみれば
にくむべき過去から、どこを掘っても逃げられない
わがままの果てに、手に入れたこの世でもっとも軽いものが苦しめる
あきれた顔がつきささる
こまった顔がつらぬく
おこった顔がこおらせる
そしてまた
こぼれる
雲のような
漠然とした衝動に、わがままに生きてきた
渇いた心は、身動きがとれない
積み重なった本をみかえして
なんにも残っていないと、おもう
おもう、ほんとうに何も残っていないとおもう
何度思ってもなんにも残っていない
思っても、思っても、思っても
残っていない
ベストだと思っていたものが?
重ねてきた、生を、しんじるつよさが足りない?
しんずるに足る、生を、重ね足りない?
いや、人生はまた、努力だけではないんだな
ほんの少しだけの、愛
こぼれてしまったもの
- Posted by at : 2009.10.21 | Comments [0]
- Category: [Crypin Story]
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