トップページ > Crypin Story > そう、それでも人生は続くのよ

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彼らにとって、
絶対に必要なものはお互いだけで、
お互いだけが、彼らにはまた充分であった
彼らは山の中にいる心を抱いて、都会に住んでいた
-夏目漱石



くじけても、まっくらやみでも、頑張る力が湧いてこなくても
続いてるし、進んでいる
それでも、前に進んでるなんて、思っちゃいられないよ
勝手に地面が、人生が、進んでくんだから
振り返ったら
いつのまにか過去になってるんだよ
進んでないのに、思ってる自分より前にいる気分だろ
何をおいてきてしまったのかもわからない、
不安のなかで、光をみている
でもそれじゃ幸せは譲れないな
小さいことに喜びを感じてる自分を振り返って思う
世界を広くみること
想像できる幸福なんて、たかが知れているよ
だから僕は、彼の誘いを断れなかったんだ
起こるはずのない幸福を、想像してしまったんだ
彼と共にある幸福なんて、あるはずがないんだ、何を血迷ったんだ?
振り返った過去では、千葉県民が笑っている
彼の名前は都博史
岐阜県在住の千葉県、期待のホープ
先々週の木曜日、彼はこう言った
「週末、日光さ行くべさ」
こいつ、何を言っている・・・?
東京に来ては、
待ち合わせ時間に平気で遅刻し、
しかもその理由が、理由になっていないような繰り返しで?
このオレをゴッドファーザーとも呼ばずに?
先日も車で6時間かけて岐阜から東京まで来て
今週末までまた東京へ?
しかも日光・・・だと?

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僕は、退屈という
悪夢から逃れるため、彼に頷いてしまった
僕の心の弱さが、僕を暗黒面に落とした
不安、恐れ、怒り、憎しみ・・・
すーんごいパワー
僕たちは日光へ向かった
3時間ほどで栃木に着いた
湖の光に、人生の癒しを求め
山を登った
車で登った
3時間掛かった
着いた頃には、陽が暮れていた・・・
その坂の名は「いろは坂」
景色と共に、山のうねりに身を任せ、僕たちにみせてくれるまことの自然
そして・・・車内に3時間閉じ込めるという自然の厳しさを教えてくれる・・・
3時間経ち、登頂し、暗闇の湖を眺め
硫黄の温泉につかり
うどんを食し
帰った
滞在時間にして、1~2時間
移動時間にして、
10時間
シェリー
オレはうまく
笑えているか?
しかも風邪をひいた
笑わせてくれるぜ
何から何までな
人生って言うのは、降りかかる不幸を
いかに幸福にかえるかという、作業なんだ
ドラマを求めちゃいけないんだよ
フォースの暗黒面が、そう語りかけてくる
3連休最期の日である
その翌日は、友人に呼ばれ、新宿へ
硫黄のせいで病んだ身体を癒すには、新宿のネオンが一番いい
どうやら友人の、友人が集まっているらしく
もてなしの意味も込め、僕も呼ばれたらしいんだ
一体、何をするのかも分からず、僕は天井を眺めていたが
初めてみる彼らの髪は金色に輝いており
独自の言語を使いながら、
およそ哺乳類とは思えぬ、美しさと、佇まいを体現していた
言葉も通じない特殊な状況下で、僕が言えることは一つだけ
May the force be with you
フォースと共にあれ
言うべき事を告げ、僕は帰路についた
先週は忙しく
呑みに連れて行かれ
人生を占われ
向こう2年間の絶望を宣言された
僕が人生においてもっとも輝いていた時期は
19歳から25歳
成る程、既に、終わったとおっしゃられる
そして、向こう2年間は修行の刻
28から先に待っている未来も、19~25歳には及ばぬ魂
愛してると言ってくれ
消沈した心を抱いて
そのあとは高校の時のボスとまた呑みに
結局帰ったのは明け方
2時間ほど眠りにつき
次の日の仕事へ
勤務中は、空をみていた
みえるんだ
これから先の絶望と共に在る二年間をおもうと
自然とみえてくるんだ
僕だけの空
目をつぶるだけで、真っ暗闇の空がみえてくるんだ
その日は、帰ってゆっくり寝ようかと思ったけれど
まだ金色の友人達が、新宿に生息しており
最期の宴をひらくという話もあり
眠いまぶたを自己破壊し、向かった
絶望の二年間
せめて、少しだけでも、輝いていたい
フォースを感じていたい
新宿へ行くと、
つい数日前は、独自の言語をあやつっていた彼らが
クロピョンとしか言ってない

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彼らは虚ろな僕をみて、こう言っているようだった
今年の僕のテーマは本気!
本気になれば自分が変わる!
本気になれば全てが変わる!!
さあ、みなさん本気になって頑張っていきましょう!
あつすぎるぜ、ニューヨーカー
別れの刻
彼らに伝えたい、僕のきもち
でも駄目、言葉がでてこないのよ
そこでフォースの暗黒面がささやいた
がんばれ
がんばれがんばれできるできる絶対できるがんばれもっとやれるって!!
やれる気持ちの問題だがんばれがんばれそこだ!そこだ!
そうして僕の口から出てきた言葉は、一つだった
May the force be with you
フォースと共にあらんことを
また会う日まで。
帰り道、
一緒にいたテラコヤというバンドの
動画を帰ってからみてみた
けこうオシャレだった
松岡さん、あつくなるといいことあるんですね
知り合いもふえたし、明日へ向かっていくよ
人生を豊かにするんだ
誰しもが持つ、権利だよ
やさしさで、生きていくんだよ
 
 


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