白の愛
2009-10-4 10:10:52
カロルの考えでは、
事は単純だった
この別れは、たった一つが欠けていることによっておきている
何かの、間違いなのだと
それと同時に、欠けたままでは
もはやどうにもならぬという事を知る
あまりに一方的なようで
彼にとっては、掴めたはずの
一度は掴んだはずの希望であることに変わりはなかったのだろう
彼を動かす原理には常に、彼女が横たわっていたに違いない
そして彼は、かつての光景に愛を疑ったのだろう
共にいることが愛ではなかった
少なくとも、家族として共にいる事が、愛ではないと知った
失うことで
より募る思いを知っている男にしか
辿りつかない想像の果て
流れる涙は
自らの、思いの通りに運んだすべてを前にして
それしかなかったと得心しながら
与えられる愛のむなしさに
心を濡らしているようにみえる
これは一人の男が求めた、平等な愛
- Posted by at : 2009.10.4 | Comments [0]
- Category: [Review]
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