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青の愛

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もうけつしてさびしくはない
なんべんさびしくないと云つたとこで
またさびしくなるのはきまつてゐる
けれどもここはこれでいいのだ
すべてさびしさと悲傷とを焚いて
ひとはとうめいな軌道をすすむ
-宮沢賢治



青の愛
フランスの映画で、
トリコロール三部作というものがあると知った
青は自由
白は平等
赤は博愛
青の愛
白の愛
赤の愛
計算し尽くされた何かを感じ取った
観なければならないなと思わされた
肯定的な直感は、期待を裏切らせない
ジュリー
事故で失ったものの大きさを計ることさえ
彼女にはできなかった
絶望を前にして、逃げることしかできない時もある
怒りをの矛先もない
ひたすら哀しんで、精神を衰弱し
眠りにつき
爽やかな朝を迎え、
朝を迎えた、微かな、本能の喜びを
すべてを失ったという現実が裏切る
そして助けを求めることの無意味さも知っている
誰も、どうにも、できないのだから
そうしてまず、生からの逃亡を試みる
簡単なことではないし、
誰よりもその無意味さを知っているのも彼女だった
だから次は、忘却を頼りに、前に進もうと試みる
身の回りの物、友、環境
誰も知らない所で、誰も知らずに、誰にも知られずに生きようと試みた
何もかも捨てて、やれることは全てやって、日常に溶け込もうと試みた
一心に泳ぎ続けた、その合間に彼女は知る
何処にいっても逃れられない
濡れた顔が、涙にみえる
観ている心が痛む
これは、哀しみからの自由
 

 


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