トップページ > Crypin Story > 名を冠するなら、天国への階段
This Entry Tags :
, , ,

DSC_2185_R.jpg

-何処かの田舎で一枚
「天国へ行く方法」があるかもしれない
 



僕の名前は、Worldx
疲れ果てた、日常から、目を背けることで精一杯の
つまらない男だ

DSC_2058_R.jpg

これはとある田舎の寿司屋での一枚だ
たぶん北海道かどこかだと思う
簡単な自己紹介をしたい
先ほど昼寝をしていたら、
虫の羽音で目が覚めた
横を見ると大きな蜂が何故かもだえていた
既に死に際なようだ
寝起きながら何とか力を振り絞ってティッシュに包んで捨てた
起き上がってベッドをみてみると、もう一匹いる
既に息絶えている
2匹ともオレが寝ている間に殺したのか?
何故2匹もいる?
しかも何故虫嫌いのオレに、こんな不幸が降りかかる?
しかし
幸福に生きてみせる
鼓動をつづけるにあたり
誰しもが願った、願いともいえぬ誓い
僕もまた、それを貫き通すだけの神秘を、人生の何処かに探していた
僕はそういう男だ
そして、そんな人生の傍らに絶望をおいておくような男でも
夏休みをとる
8月に消化しきれなかった、与えられた二日間だ
とりあえず何処かの田舎に行くことにした
ぺすとかずや
友と呼べる数少ない、いのち
バイクで高速を飛ばしながら、気付けばとりあえず畑しかない村にいた
そして、この寿司屋にたどり着くわけだ
旅の目的?
そんなものはない
当然だ、何処で呼吸をしようと、
僕の人生になんら違いはないのだから
起きれば蜂が待ってる、そんな人生さ

DSC_2050_R.jpg

DSC_2046_R.jpg

無駄に旨い
10分で完食
僕の心は、肥えた哀しみ

DSC_2087_R.jpg

見渡す限りの緑
マイナスイオンが、僕を震わせる
いるんだろ、出て来いよ
虫共が
います、たくさんのアレがいます
もういやです、助けてください
コンセントがないと生きていけません
差し込みたいんだ
100Vで満たされたいんだ
人工的な光で、いっぱいになりたいんだ

DSC_2099_R.jpg

太陽は、無慈悲な光で応えるだけだった
道中、宝くじ売り場で先週買ったLOTO6を渡すもはずれ
3億くらい当たらないで・・・
何が人生だよ・・・!
勝たなきゃ駄目・・・勝たなければゴミ・・・!
チクショウ・・・チクショウ・・・チクショウ・・・!
こんな田舎・・・ふっ飛ばしてやる・・・!
「それはやめたまえ」
声が聴こえる
誰も今のオレは邪魔できないぞ
はずれたんだ
渾身のLOTO6がはずれたんだ・・・
神なんかいない・・・
神様なんかいないんだ・・・!
誰もオレを助けてくれない・・・!
はぁ・・・こんな星、ふっ飛ばしてやるー!!!
誰にも文句は言わせないぞー・・・!
「それは筋肉がないからだよ」
なんだあ!?

DSC_2197_R.jpg

あ・・・あ、あ、あ・・・
声の主がいた
僕は怒りを、絶望のかなたに追いやり
目の前のソレに畏怖した
震える声で搾り出した
「僕が悪かったです、すみませんでした」
震える僕を前に、微笑んだ彼は言った
「ついておいで、オレの神様に会わせてやる」
目の前の肉塊が喋っている
リュックサックをしょって、フルフェイスで固めながら
彼はそう甘くささやいた
僕たちは当然、逃げた
逃げた先で、かすかに残った力を振り絞り
空に祈った
僕たちがさっきみた、あの怪物が、嘘でありますように
Worldxは祈った
「嘘でありますように」

DSC_2242_R.jpg

ぺすは祈った
「嘘でありますように」

DSC_2246_R.jpg

沈みかけた陽が、輝きをみせた
その姿は、雲に包まれながらも
力強くかがやく大切さを教えてくれていた

DSC_2269_R.jpg

そして、まるで僕の心に問いかけてくるようだ
太陽は言っている
「私ですら輝こうと懸命なのだ」と
「矮小な、お前たちが、その努力を怠ってどうするのか」と
そして
「筋肉であれ」と語りかけてくる
え?筋肉・・・?
なん・・・だと・・・?
うわああああぁぁぁぁぁぁ

DSC_2336_R.jpg

またでた・・・!
完成していたのか・・・、ぺすシリーズ
太陽を背に現れたその怪物は、
目はこちらをみていないが、心にプレッシャーを与えてくる
身体はこちらを察していないが、その圧力が伝わってくるようだ
間違いない、このプレッシャーはヤツ
先刻のフルフェイス
神の使い、喋る筋肉

DSC_2306_R.jpg

鳥たちもはばたいている
そりゃ・・・羽ばたく・・・
彼らの空を・・・侵しているんだから・・・!
いるんだから・・・こんなのが・・・!

DSC_2337_R.jpg

DSC_2338_R.jpg

DSC_2341_R.jpg

DSC_2344_R.jpg

あ、あ、あ・・・
そのお姿は・・・
まさか・・・ミスターパーフェクト
フレディ・・・?

Its Beautiful Day

DSC_2346_R.jpg

彼を前にして
僕らは、神に祈るように、彼に祈った
そして彼は陽が沈むと同時に、消えていった
なんだか清々しい気分なんだ
自分のすべてをぶつけても、まだ受け止めてくれる
そんな存在がいるなんて
僕らは素直に感動した
少しだけ大人になったような気もしたし、
強くなれた気もした
心にすこしの余裕を詰め込み
僕らは、その地をあとにした
太陽を、その地において
太陽の彼に、別れを告げて

DSC_2406_R.jpg

晴れやかな気持ちで僕らは次の日を迎えることができるだろう
躓いても、転んでも、立ち上がる事ができるだろう
だって僕らは知っているから
筋肉の神様を、それはいつでも僕らの心に宿っているのだから
そうして日の出前に、
快く僕らを迎え入れてくれた見知らぬ老婆宅へと戻り
夜明け前に起床し、その地を後にすることにした
見知らぬ土地よ、筋肉をありがとう
僕ら日の出をみて帰ります
太陽と共に沈んでいったあなた
願わくば、さよならを言わせて欲しい
僕らは海岸に向かった
日の出は5時23分
しかし一向に陽が出る気配もない
当たり前だ
この曇り空を見ろ
曇りのち雨
非情な天気が心を揺さぶる
僕らは心の中で、彼に別れを告げた、そのとき

DSC_2527_R.jpg

筋肉の神、あらわる
「強く生きろよ」
「筋肉を大切にな」
か、かみさまー!
あなたに、あなたにさよながら言いたくて
僕らここまできました!
ありがとうございました!
彼は眼を伏せ、沈黙ののち
「いい、筋肉をな」
そして去っていった、空へ

DSC_2530_R.jpg

神様、ありがとう
筋肉をありがとう
これでまた、歩けそうなんだ
なんだか幸福な気分なんだ
身体の震えがとまらない
喜びのあまり溢れ出した、心の声
筋肉の声・・・!
去らば、神よ
神よ・・・

DSC_2531_01_R.jpg

フォトアルバム:http://www.masasha.com/crysys/album_detail/?album=muscle_god


for Trackback URL

このエントリーのトラックバックURL

Comments

コメントしちゃう?

Posted by